fumikoblr

1 year ago

「「困った」を解決したい」

◆下請企業が、本業とは少し離れた位置に身を置き、新たなビジネスづくりを
目指すとともに、社会に役立つ活動をする。群馬県桐生市でそんな動きがある。
リーマンショック後、収益悪化に苦しむ下請中小企業の経営者など6名が集
まって平成21年 8月に設立した。その名も「(株)下請の底力」(登内義也代
表取締役。通称『シタゾコ』)である。「顧客の『困った』を集めて、それを
解決することによって、新たな仕事を作る」これが活動の基本コンセプトだ。

◆シタゾコは、桐生市・太田市を中心とした中小企業経営者が集まって組織す
る「両毛ものづくりネットワーク」の活動から産まれた。このネットワークは、
共同受注、勉強会などを異業種で連携して行い、相互にレベルアップを目指し
たが、リーマンショックにより、ネットワーク活動どころか、本業が経営危機
に陥るメンバーが相次いだ。「この状況下で何をすべきか」、模索する中で、
営業研修の講師をしてくれた登内氏とメンバー数人が共同で、立ち上げた。

◆まずは得意のものづくり技術で、農機具のメンテナンスを専門で行うビジネ
ス展開を目指した。だが、農家を回って徹底的にヒアリングをしたところ、農
家が本当に困っているのは、猪などの鳥獣被害や耕作放棄地の拡大などの社会
問題そのものだった。まずは、猪撃退用の蚊取り線香「イノダー」を開発した。
就農予備校に通って、徹底的に農業問題の勉強を始めたメンバーもいる。農業
現場の生の声を聞けるネットワークも確実に広がりつつある。

◆昨年末、玄そばが不足しているという「困った」を聞くと、全国に電話して、
供給元を探した。メンバーの一人は、生まれ年の5円玉をピカピカに磨き、一
般消費者に販売した。消費者と直接触れ合うことの少ない下請企業から脱皮し、
消費者ニーズを自ら吸い上げ、仕事を作っていくという活動である。「直接喜
びの声が届いた時は、本当に感激した。」下請だけでは得にくい気持ちである。

◆今までは下請で、どうしても顧客からの情報を得にくい面もあった。「これ
からは直接顧客ニーズを吸い上げ、自ら仕事を作る動きを進めていきたい」と
登内代表。この動きが軌道に乗れば、同社がスローガンとして掲げる「下請企
業復活の手本となる」も現実味を帯びてくる。「もっともっと元気な社会にし
たい」「下請企業から世の中を変えたい」という熱い想いはスタートしたばか
り。今後の『底力』に期待したい。

フミコブラー ガオーーーッ!!(コブラじゃない)

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